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2017.10.30 新着トピックス 歯科医院に通院していたにも関わらず3

みなさん、こんにちは宇都宮市で歯科医院を開業している江俣です。

週末はまた雨の日が続きました。

 

今回も前回の続きです。

歯周病は細菌感染症ですから、歯周病菌を取ること、すなわち歯ブラシをしっかりやることが歯周病治療の第一歩です。しかし歯ブラシをしっかり行っても進行してしまい、歯科医院に通院していたにも関わらず悪化してしまうのは他にも原因があるからです。

 

その原因は 、

①悪い噛み合わせです。悪い噛み合わせだけでは、歯周病にはなりませんが、歯周病が進行しているような状態であった場合で噛み合わせに問題がある方(専門用語で咬合性外傷といいます)は、歯周病が一気に進行してしまいます。歯周病専門医が最も難しい治療としているのが 悪い噛み合わせ(咬合性外傷)がある患者さんです。対応策はかなり複雑なので今回は割愛させてまたお話します。

 

②次に喫煙です。喫煙者は歯周病が非常に治りにくいのです。喫煙と歯周病の関係は、歯周病の学会において 数多く報告されています。ある報告によると、喫煙者は、非喫煙者と比較して、歯周病の進行は 6倍以上も早い という結果もあります。

 

③次の原因として生活習慣です。歯周病は生活習慣病なのです。高血圧 や、糖尿病、高コレステロール症 といった病気と同じといってもいいでしょう。糖尿病、高血圧 等の治療を行う際には、単に薬を処方するだけでは治りません。患者さんご自身が生活習慣を適切に見直すことが重要です。もちろん、食生活、運動、喫煙、睡眠、ストレス…等です。
いくらプラークコントロール(歯ブラシ)をおこなっても生活習慣が守れなければ、治りません。
こうしたことが歯周病の原因と言えます。

 

よって歯ブラシを適切にやっただけでなく悪い噛み合わせ(咬合性外傷)、喫煙、生活習慣にも対応していかないと治らないのです。

 

先日来院した重度歯周炎の男性54歳の患者さんの口腔内写真とエックス線検査14枚法です。

プラークコントロールも不良ですが、かなりのヘビーモーカーで、咬合外傷も認められ、高血圧症、また仕事が忙しくかなりストレスがあるそうです。歯ブラシ指導以外にもいろいろなアプローチをしないといけません。


6点法

6点法