駐車場11台完備
みなさん、こんにちは院長の江俣です。
週末は台風なみの低気圧で、宇都宮では一時的でしたが、春の嵐が吹き荒れました。私も不要不急の外出は避け自宅でデスクワーク~昼寝~とゆっくり過ごしました。
先週は当院でEr:YAG (エルビウム ヤグ)レーザーを導入しましたので、今回はレーザーのお話をしましょう。
レザーといっても歯科領域では数種類のレーザーがありCO2(炭酸ガス)レーザーが最も多く使用されているでしょうか。当院でも以前からCO2(炭酸ガス)レーザーを使用してます。炭酸ガスレーザーは歯肉を切開、止血などに使用される頻度が高く、また殺菌・知覚過敏の治療・メラニン色素除去などにも使用することができます。 今回導入したEr:YAG (エルビウム ヤグ)レーザーは、唯一、歯や骨を削ることができる厚労省から認可されたレーザーです。実はこのEr:YAG (エルビウムヤグ)レーザーは10年前にも凄く脚光を浴びました。当時は、虫歯治療を無痛で治療できる夢のようなレーザーということで発売されました。
今回導入したのは、虫歯治療よりも、歯周病治療 インプラント治療に効果があるからです。日本歯周病学会のホームぺージにはその効果の文献が紹介されいていますし、去年参加したアメリカ歯周病学会年次大会でも インプラント周囲炎や重度歯周炎にEr:YAGレーザーの応用と幅広い臨床報告がありました。
私個人の意見では1年前から定期的に仮使用して、外科処置をしない歯周病治療(スケーリング・ルートプレーニンング)には「?」ですが、歯周外科、インプラント治療においては威力を発揮することがわかりました。理由は外科処置のとき歯石、根面付着物、不良肉芽除去がスムーズかつ安全で、特に歯周病に侵された部位の骨は洞窟のような穴(特に分岐部病変など)となって従来の器具では到達できなっかたのですが、簡単に到達できます。また骨も安全に切削できるからです。しかし歯周病治療で重要なことは変わってなく、プラークコントーロールや従来の器具を適切に使用した治療 メンテナンスが基本です。
もちろん虫歯治療にもEr:YAGレーザーではタービンを使わないため、患者さんが不快な音を聞かなくてすみますね。(笑)
左がEr:YAG (エルビウム ヤグ)レーザー 右がCO2(炭酸ガス)レーザー