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Microsurgery

外科的歯内療法

根管治療後に痛みや炎症が
続いたらご相談を

外科的歯内療法

他院で受けられた根管治療の後に、痛みや炎症、違和感などを覚えた方はいないでしょうか?
この違和感の原因は、根管治療後に治癒しなかったり再感染したり、または治療後に痛みや病変が生じた可能性があります。
歯を救うための最終手段として感染源を直接除去できる外科的歯内療法についてご説明していきます。

根管治療後にこんな違和感はありませんか?

  • 根管治療後も、原因不明の痛みや咬んだ際の違和感が続いている
  • 歯根の先に膿が溜まる袋(歯根嚢胞)ができ、歯肉に腫れや痛みが生じている
  • 定期的なレントゲン検査で、根尖の病巣が治癒せず拡大傾向にある
  • 歯根の先端部分に、線維性の組織(歯根肉芽腫)ができて治癒を妨げている
  • 被せ物や土台はそのままに、根の先の問題だけを外科的に解決したい

外科的歯内療法を必要とする状況

保険診療での再根管治療の成功率

保険診療での再根管治療(根の治療のやり直し)の成功率は約50%以下という報告(2005.9〜2006.12 東京医科歯科大学 根管処置歯における根尖部X線透過像の発現率)があります。
アメリカの歯内療法専門医が行った場合においても、再根管治療(根尖病巣がある場合)の成功率は約80%と言われております。治癒しなかった20%のうちの約90%は外科的歯内療法で治癒するという報告があります。残念ながら、100%絶対に治るという報告はありません。

精密根管治療で治らなかった場合に、次の一手としておこなうのが外科的歯内療法です。

Point

完全な治療法が確立されていない?

マイクロスコープを使った歯根端切除術と意図的再植術があります。
マイクロスコープを使った歯根端切除術とは具体的には、根管治療で根の中の殺菌が届かなかった感染部分(主に歯の根の先の部分)を外科的に取り除き、根管を逆側から充填します。

外科的歯内療法について知る

外科的歯内療法とは

通常の根管治療では改善しない症状は、根の複雑な形状などが原因で感染源に器具が届かない場合に起こります。外科的歯内療法は、こうした難治性の歯を抜かずに残すための外科的な治療法です。
歯肉を小さく切開し、根の先端にある病巣を直接確認して、感染部分のみを外科的に除去します。
その際に当院では、歯科用CTによる精密な術前診断、マイクロスコープを用いた確実な病巣除去、そしてMTAセメントによる緊密な封鎖によって、再感染のリスクを大幅に低くしています。

治療期間
1日(手術後の経過観察は除く)
治療回数
1回

メリット

  • 抜歯しか選択肢がなかった歯でも、保存できる可能性があります
  • 感染源を直接取り除くことで、症状の根本的な改善が期待できます
  • 被せ物や土台を外すことなく、根の先の病巣だけを除去できます

デメリット

  • 保険対象外となり治療費が高額になる可能性があります
  • 術後、治療部位の歯肉が若干下がることがあります
  • 稀に、神経麻痺や隣接歯への影響といった偶発症のリスクがあります
  • 術中に歯根の破折が確認された場合、抜歯に移行することがあります

当院の外科的歯内療法

当院で提供している外科的歯内療法の治療プログラムです。
従来の歯根端切除術と比べ、外科科的歯内療法(マイクロサージェリー)は格段に向上しています。 従来と変わったことを以下、列挙しました。

01

マイクロスコープ

外科的歯内療法では、マイクロスコープの使用が不可欠です。マイクロスコープは、病巣の広がりや根管の状態を詳細に直接観察するために用いられ、精密な治療を可能にします。歯根端切除術など、患者さんの利益に直結する治療にす。
マイクロスコープはインプラント治療と並ぶ重要な役割を果たしています。CT画像と組み合わせて使用することで、より正確な診断と治療計画を立てることができます。

02

超音波チップによる逆根管形成

従来の方法では、回転する器具で歯根を大きく削る必要がありました。しかし超音波チップを使用することで、必要最小限の切削で済み、歯根の形態を保存しながら確実に感染源を除去できます。
振動により汚染物質を効率的に除去し、複雑な根管形態にも対応可能です。より保存的で、成功率の高い治療を実現します。

03

MTAセメントの利用

根の先端部分の封鎖には、MTAセメントという特殊な材料を使用します。この材料は生体親和性が極めて高く、組織との適合性に優れています。また、硬化時にわずかに膨張する性質があるため、隙間なく封鎖することができ、再感染のリスクを最小限に抑えます。

04

コーンビームCT

通常のレントゲンでは見えない病変も、コーンビームCTなら立体的に把握できます。病巣の大きさや広がり、周囲の重要な組織との位置関係を正確に診断し、より安全で確実な手術計画を作成しています。

高倍率で手術をおこなうので、マイクロスコープ専用の外科器具や超音波チップ、そして術式のトレーニングが必要です。したがってマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使った歯根端切除術はどこの歯科医院でもうけられる治療法ではありません。
肉眼で根の先端の汚染を観察することは非常に難しく一時的によくなっても、かならず再発します。
*歯の部位や形によっては手術ができない場合もあります。

当院の外科的歯内療法の代表症例

抜歯と言われた歯を抜かずに治療

外科的歯内療法による感染源の除去

Before

After

主訴 根もとに膿の袋ができている
治療期間・回数 1日・1回
費用 90,000円
デメリット・注意点 術中に歯根の破折が確認された場合、抜歯に移行することがあります

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治療例の紹介

外科的歯内療法の
症例一覧はこちら

外科的歯内療法の治療費

  • 外科的歯内治療 90,000円

※目安の費用です。正確な費用は、検査・カウンセリングの後にご案内いたします