日本の歯周病治療事情2(最近の治療例から)
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みなさん今日は院長の江俣です。 三国志ファンのわたしはやっと年末「レッドクリフ」観てきました。 |
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前回に続き日本の歯周病治療事情をお話します。
現在ではインプラント治療は、近年、発展・進化をとげ歯がないときの第一選択肢になり、歯周病治療では必要不可欠な治療方法になっています。
しかしアメリカ歯周病学会(AAP)では(アメリカ歯科事情といってもいいです。)、長持ちしそうにもない歯はすぐ抜歯をしてインプラント治療をする傾向にあります。この傾向は日本でも多くなっているような気がします。
また歯周病の専門誌PDR.にDr. Yvonneがインプラント治療に流れていく傾向に警鐘をならしています。
「術後10年を経過したインプラントはメインテナンスが良好でないとインプラント周囲炎がよく生じることがいわれている。 ほとんどの患者はインプラント治療が生涯をつうじてメインテナンスが必要であると教育されていないようである。.現在のところまで天然歯に勝るインプラントの存在は立証されていない。ゆえにどうしても保存することができない歯と診断されるまで安易にインプラント治療を選択すべきではない。」
要約すると、
インプラントは絶対ではありませんよ。よく手入れされた天然歯が一番ですよ。
しかし抜歯を余儀なくされたところにはインプラント治療は非常に有効です。しかしインプラントの周りの歯肉が炎症を起こしてインプラントが駄目になることがありますから、メインテナンスが必要ですよ、
ということです。
インプラント治療はエキサイティングな分野でありますが、オペ数を増やすだけでは駄目でしっかりメインテナンスの態勢をとること、患者様にメインテナンスの必要性を十分に分ってもらうことが重要だと考えています。患者様はインプラント治療を受ける際には歯科医師と一生の付き合いが必要であるという認識が必要です。
アメリカ歯周病学会(AAP)とは規模 会員数 先端技術の情報量すべてにおいて歯科では世界で最も大きな学会といわれています。歯周病の学会ですが現在70パーセントはインプラントの内容です。
では最近の治療例をご紹介しましょう。
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残念ですが、抜歯を余儀なくされた歯はインプラント治療をおこない、残ってる歯は積極的に歯周病治療(再生療法)おこないました。 【治療前のレントゲン】 |
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治療後のレントゲン 骨の再生がみられフラット(水平的)になりました。
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