前歯のインプラント治療 ―抜歯即時フラップレス(無切開)インプラント―
53歳 男性 数年前にセラミッククラウンを被せましたが、とれてしまったそうです。根が残ってなく、割れていたため残念ですが抜歯になりました。
Before

残念ですが、歯が残っていないばかりか、歯根も割れています。患者さんは抜歯後、インプラント治療を選択しました。

CT像です。歯根の周りには骨がありますので、抜歯即時インプラント埋入の適応です。

抜歯は周りの骨を損傷しないように、普段の抜歯より細心の注意を払います。

抜歯即時のときは、相性の良いHAインプラントを使用します。
また抜歯即時で難しいのは、インプラントの埋入方向が0,5mmでも悪いと形の良いインプラントの被せものができず、抜歯したところに骨がないので初期固定(初期の安定性)に十分注意を払う必要があります。

普通は歯肉を開いて、骨を明示して手術をおこなうのですが、この方法だと、歯間乳頭(歯肉の間の三角形の歯肉)とよばれる部位がなくなってしまい、被せものが審美的でないので、上の写真のように‘フラップレス’といって歯肉を開かない方法が推奨されています。

埋入後のレントゲン像です。前歯のインプラントは通常のレントゲンの他に、術後のCTが必要になります。


インプラントにヒーリングキャップを装着します。

キャップの上に仮歯がすぐはいります。
After

術後のCT像です。いいポジションにはいりました。(インンプラントを専門に行っている先生はわかるのですが一般の人には専門的でわかりませんね)。抜歯即時インプラントは難度の高いオペですが、患者さんにとって、切開しないため痛みもなく、当日仮歯も入り、オペの回数を減らせるのでとても有効な治療方法です。
